「えくすとりーむぎらてぃーぬすとりーむだぶるえくすくらめーしょん」と読みます。

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【KoW】Ⅰ 聖王の帰還 [1]

テンションがあがってきたから、最新版プロローグ乗っけておきますね。

あるせ

Kitchen of the World Ⅰ -聖王の帰還-



プロローグ~頼んでないけどウェルダンで

 とおい昔のことです。
 この星。惑星チー球で、とても大きな戦争がありました。
 それはそれは、とても激しい戦争。チー球には二百余りの国家がありましたが、その全てがウェルダン……いいや、それどころじゃないですね。まるこげです。ううん、まるこげならまだ良い方かもしれません。もはや塩でも抽出できるんじゃないか、ってくらい、焼き尽くされてしまったんです。あ、チー球の文化はなかなかに高度でしたから、それはそれはえげつない戦争で。情報は錯綜するし、毎日が不意打ちの繰り返しだし、気付いたころには空襲だし。もちろん、といえば言葉がおかしいかもしれませんが。多くの人間が死にました。桁が半分になるくらい。きっと、そこにいたであろう、ぼくらのご先祖さまは、自分たちがこれから死ぬ、という感覚にさえ気付くことができずに死んでいったんだろうなあ。え、そういうことはいいって?ひどい事を言いますね。まあ、生地が出来上がるまでまだ時間はあるんですから。老い先短いぼくの戯言ですよ、ちょっとばかし聴いててください。
 それで、どこまで話したんでしたっけ。ああ、そうだ。戦争。戦争の話だ。まあいろいろあって、どかーん、ばこーん、といろいろあって。それはまるでクロワッサンの名前がシロワッサンになってしまうかのように。世界は大幅にかたちを変えてしまったんです。国家はすべてがあってないような存在になってしまいましたから。まあ、それでも、当時の先進国はがんばっていたみたいで。アリメカ、ジャンパ、フスラン、ロアシ、チャナイ、イリギス、ドツイ、ススイ、ベーギル、エプトジ、ほかにももろもろ。数えたらそれなりにはあるのかもしれませんが。そこは自分でおいおい知っていってほしいように思います。数は大幅に減った人類だったけれど、いくつかの国家は再建に成功して、いつしか時が流れて、少しだけ構造は変わったものの、世界はまた動きだそうとしていました。
 だけど、そんな中、ある出来ごとがおこったのです。
 極東の島国、ジャンパ。4つの大きな島と無数の小島からなるジャンパは、領土こそ広くはないけれど、とてもとても高度な文明と技術を持っていた島国です。そんななかの一つの地方のポッカイドが、ある時反乱をおこしました。
 「ジャンパから独立したい」
 ただそれだけ。その一言だけを掲げて、ポッカイドはジャンパに戦いを挑んできたのです。まだ戦争が終わって、十年も経っていないころのことでした。ジャンパはほんとうに高い技術力を持つ国でしたから、他の国家に比べて、その復興スピードは比較にならないほど早いものでした。当然、ジャンパの一部であったポッカイドも例外なく復興し、すでにその頃のジャンパは、ほとんどの機能を取り戻していたといっても過言ではありません。終戦、それはいわば全ての国家のリセットを示すものでもありましたから、当然、その頃には多くの領土争いがあったといいます。終戦といえど、細かい争いは絶えません。ジャンパは島国でしたから、その点大きな領土争いはなかったときいています。反対に、ほかの国家は領土争いが幾度となくあったのでしょう。
 そりゃあもう、ポッカイドの反乱は大きなものでした。その反乱は、そこらの憎悪で始まったものではなく、何年も前から綿密に組まれたと推察できるほど計画的で、実に円滑に行われました。ポッカイドは自然豊かな土地でしたから、持ち前の技術と組み合わせて、あらゆる植物、動物、水棲生物を育成し、食事にも困らなければ、科学実験のための素材にも困らない。そんな状況をつくりだしていました。ジャンパはもちろん、早期に復興を済ませていたポッカイドにチー球全体が食料供給に関してはポッカイドに頼っていたのが当時の状況だったときいています。
 そんな食料供給の本拠地がジャンパにケンカを売ったからもう大変。ポッカイドはジャンパへの食糧供給を停止して、もりもりと進軍。ジャンパをまたも焼け野原にして、高らかにこう宣言しました。
「ポッカイドはこれよりジャンパから独立する!我々はゼウス!これより国名を『料理帝国ゼウス』と改める!世界の食材はわれらが手に!」
 こうしてポッカイドは独立国家として大成。ジャンパから選りすぐりの技術者をとっ捕まえては国の繁栄のために働かせ、もりもりとその勢力を拡大。気付けばポッカイド改めゼウスは、かつてのアリメカを凌駕する国家を形成していったそうです。
 え、どうして他の国家はなにもしなかったかって?
 ぼくはそれに関しては詳しくはしらないけれど……一説には「なにもできなかった」というものがあるそうです。不思議なことに、他国は何のアクションも起さなかったらしく、友好国のアリメカも、一時は支援をしていたそうですが、だんだんとそれをしなくなった――とあります。
 当時の食糧事情を全て握っていたポッカイドのことです。裏で世界を操作できても、なんら不思議ではないですが……真相はいまだ不明なままだそうです。
 だんだん、他国はジャンパに対して冷たくなり、非難をするようになったとか。
 うん、考えれば考えるほど不思議な話ですね。
 そしたら、次のお話をしましょう。ポッカイド改めゼウスの繁栄はまだまだ終わりません。ゼウスが次に行ったのは――

 おっといけない。もうすぐ生地が出来上がる時間ですね。

 この話の続きは、また今度にしましょう。
 まずは、このピッツァを完成させて、今宵のパーティーに持っていかないと、ですね。あなたも手伝ってください。あとで、お礼として、二人だけのごちそうを作りますから……。それだけでは足りない?戯言を聴いた礼もくれって?困ったなあ。ああ。そうだ。後でいいぶどう酒をごちそうしますよ。知り合いにぶどう酒づくりの達人がいるんですよ……ゼウスにね。これでいいですか?それじゃあ、料理に戻りましょう。生地は、熟成にかけた“時間“が肝心でしてね――



(今日はここまで)
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[ 2014/01/03 22:08 ] Kitchen of the World Ⅰ -聖王の帰還- | TB(-) | CM(0)
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